左:『ロシア産デマントイドガーネット』
約 0.20CT前後
品質SI 色相S
デマントイドガーネットは最初にデマントイドが発見されたのは1853年、ウラル山脈で、
川で緑色の透明な小石を子供が拾い上げたことが始まりでした。
そして1978年に、ノルデンスフェルトは高い屈折率と分散値によりダイアモンドのような煌きとファイアを見せるこの新種のアンドラダイトに、オランダ語で「ダイアモンドのような」を意味する『デマントイド』と命名しました。
当時、黄緑色の宝石は欧州ではぺリドットやクリソベルなどの、黄緑色の宝石が人気のあった色合いで、デマントイドもその中に加わりましたが、非常に高価でしたので欧州の王室や世界の富豪を顧客とする最高級の宝飾品として使われておりまた、あの有名なニューヨークのティファニーもデマントイドを大量に買い占めていました。
1917年のロシア革命によりロマノフ王朝が崩壊するまで採掘されていましたが、革命後は宝飾品として取扱う事が禁止され、その後、成分を活かす為にすべて破壊され、クロムやアルミニウム、鉄...などが取り出され材料として利用された為、宝石は完全に市場から姿を消し、歴史の犠牲となりました。
そして、ロシア革命以降、ソヴィエト連邦となってからデマントイドの供給は完全に絶たれ、ティファニーの在庫が20世紀半ばまで唯一の供給源となり、在庫が尽きてからはデマントイドは幻の宝石となっていました。
|